冒頭から厳しい言い方をしますが、私は、税理士は税務が出来て当たり前、さらに経営者サイドの心を汲み取り、真摯に向かい合い、共に歩める事が必要だと思っております。
当社は未成熟な企業なので、経理課、人事課などは存在しません。コアな部分は社長である私自身が行わなければならないし、現場から目を離す事も出来ません。
以前お付き合いしていた会計事務所は紹介によるものですが、その会計士の対応には心から悲鳴をあげてしまいました。
3ヶ月ごとに会社に訪問して頂いていたので、当社の台所事情も認識していると勝手に思い込んでいました。ですが、実際には毎月の帳簿処理どころか決算業務までスタッフに丸投げで、財務内容をほとんど把握していませんでした。
当社は3月決算法人ですが、ゴールデンウィークを過ぎてから納税額を伝えられました。
予想をはるかに超える税額で、納税資金の確保にも四苦八苦し、「黒字倒産」の言葉が頭の中を駆け巡りました。
何とか無事に納税を済ませましたが、こんな思いはうんざりです。紹介という手法に疑問も感じていたので、インターネットを使って自分で税理士を探す事にしました。
本業がどんなに順調であっても、キャッシュフロー(財務内容)が適正でなければ会社は潰れる、自分自身体験した「黒字倒産」というタイトルが私の視覚から脳へ一直線に飛び込んできました。
まさに心得たりと身体が震えたのを今でも覚えています。
今回税理士事務所を選定するにあたり、以下の事を必須項目としました。
1.法に抵触しない
2.税理士本人が誠意を持って携わる
3.キャッシュフローを分析する能力がある
4.どちらが上、下という事ではなく共に歩める
さらに求めるすぎかもしれませんが、「心」がある事でした。
甲田さんには確実にこの内容を遂行していただいており、感謝の念でいっぱいです。以前の会計士とは何度話をしても違和感を感じておりました。甲田さんとは初対面なのにそれを感じないのは不思議でなりません。
物事を貪欲に捉え吸収している一方で、非常に人間性あるチャーミングな方で、家族をとても大切にしていると認識させて頂いております。
昨今世の中の歪が大きく本質的な物事の捉え方が多様化してしまい、信じるものが分からなくなってきている時代になりました。
今後の甲田さんに望むものと言えば、今のように心高く勤勉さを保ちながら、互いに刺激し合いつつ成長し、監格高くいきたいという事です。
これからも末永く宜しくお願いいたします。
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